AIの「こと」を吸収する — 入門講習

講習ノート📅 2026-04-22由井 辰美 / AIハブ

この講習で持ち帰ってほしいこと

  1. AIをツールではなく環境として捉える
  2. 困りごとの言語化が唯一の入口
  3. 結果は共有されて初めて価値が増える

1. 「AIを学ぶ」と「AIのことを学ぶ」の違い

「AIを学ぶ」は使い方・機能。ChatGPTの画面操作を覚える、Claudeでコードを書かせる、といった対象としてのAIの話。

「AIのことを学ぶ」は、AIが置かれている環境・立ち位置の理解。

重要: 感情(怖い / 仕事を奪う / 嫌い / 信用できない)を一旦棚上げして、受け入れる姿勢で観察すると良いところが初めて見える。

2. AI活用は「言語化 × LLM」

LLM(大規模言語モデル)は言語で指示したぶんだけ動ける。逆に言うと、困りごとを言語にできない限り、AIは力を貸せない。

言語化の手順

  1. 困りごとを単文で書く: 「Xを10件比較したい」「Yを月次でレポート化したい」
  2. 理想の結果を書く: 「表形式で出て欲しい」「要点3つに絞って欲しい」
  3. 制約条件を書く: 「1時間以内」「コストは月3千円以内」「専門用語なしで」

この3点を揃えてAIに渡せば、8割は一発で形になる。

困っていないときはAI不要

便利そうだから触る、ではなく、困ったから触る。逆を行くと時間を消費するだけになりがち。

3. 少ない手順で結果を最大化する

AIの本質は自動化と繰り返し。手順を減らすことで、ゴールまでの距離を短縮できる。

4. 目標の言語化 → AIに道筋を引かせる

「解決したいこと」と「求める結果」をうまく言語化してAIに分析させる。そこから実現可能な道筋を逆算してもらい、有効なツールを併用して短時間で実現する。

例:

今月中に補助金申請書を1本仕上げたい。添付必須書類はA・B・C、審査員は地方中小企業支援員。初稿・推敲・添削・提出用成形の4段階に分けて、各段階で何を用意すべきか教えて。

このレベルで頼めば、段取りが即座に返ってくる。

5. 共有されてAIは価値が最大化する

6. ショートカットに ChatGPT と NotebookLM を入れる

日常になじませるために必須。Dock/タスクバー/ホーム画面の最前列に置くことで、思いつきレベルの問いも即AIに渡せるようになる。

7. 次回までの宿題

  1. 日常の困りごとを3つだけ言語化してメモする
  2. うち1つをChatGPTまたはClaudeに投げて、返答を保存
  3. 次回、どの返答が役立ったか/どこがズレたかを共有

参考リンク


この資料は AIハブ 講習ノートの第1回です。以降、ラウンドごとに実例集・テンプレ集・業種別応用を追加していきます。